こんにちは 水前寺江津湖公園です。
先日のブログ“文学碑を巡る①”からシリーズで水前寺江津湖公園の文学的・歴史的なスポットご紹介する“文学碑を巡る”。
本日は、同じく出水地区にある夏目漱石と中村汀女の句碑をご紹介したいと思います。
まず、こちらが夏目漱石の句碑。
ふるい寄せて 白魚崩れん 許なり(ふるいよせて しろうおくずれん ばかりなり)
夏目 漱石
『坊ちゃん』や『吾輩は猫である』等が有名な小説家・文学者である夏目漱石(なつめそうせき)は、1896年(明治29年)、旧制第五高等学校(現在の熊本大学)の英語教師として熊本に赴任しました。
熊本で過ごした期間は、1896年(明治29年)4月から1900年(明治33年)7月までの4年3か月間でしたが、漱石が生涯のうちに詠んだ俳句の約半分が、熊本で詠まれたとも言われており、非常に濃厚な期間を過ごされたのではないでしょうか。
つづいて、こちらの句碑。
とどまれば あたりにふゆる 蜻蛉かな(とどまれば あたりにふゆる とんぼかな)
中村 汀女
中村 汀女(なかむら ていじょ)は、昭和を代表する女流俳人です。
「ホトトギス」婦人句会のメンバーとして活躍するほか、戦後の混乱期に創刊した「風花(かざはな)」などで、円満な人柄と指導で女性の俳句好きを増やしました。そういった意味でも、現在の俳句界に大きな影響を与えた俳人ともいえるかと思います。