江津湖は、熊本市の中心部から南東に約5km。長さ2.5km、周囲6kmの湖です。その湖水面積は約50haで、上江津湖と下江津湖に分かれた『ひょうたん型』をしています。そして、人口70万人を超える大都市でこれだけの湖が市街地にあるのは珍しく、貴重な水生生物や野鳥を見ることもできる、まさにオアシスです。加えて、市民の水道水の100%を天然地下水でまかなう「日本一の地下水都市・熊本」のシンボル的存在でもあります。
この宝の湖ともいうべき、江津湖の周囲をぐるりと取り囲む形で、水前寺江津湖公園は立地しています。その周囲には遊歩道やサイクリングロードが整備されているほか、芝生が広がる公園もあり、休日には湧水広場やアスレチックで遊ぶ親子連れなど多く見られます。また、湖に隣接する形で動植物園もあり、一帯は市民の憩いの場や子どもたちの自然学習の場として活用されています。
なお、2012年4月より熊本市が政令指定都市となったことを機に、江津湖全域の管理が熊本県から熊本市に移管されました。これを機に、とても一言では語り尽くせない、江津湖全体の魅力や大切さを、このホームページを通じて少しでも知っていただき、その上でこの公園を実際に歩いていただくことで、さらにその魅力を味わっていただければ幸いです。
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熊本城と並ぶ観光地「水前寺成趣園」に隣接する広場(通称:旧体育館跡地)と、夏休みのみに期間限定でオープンする「ちびっこプール」がある「水前寺児童公園」の2つで構成されるエリアです。
「水前寺成趣園」で湧き出でる水は、江津湖へと向かって流れています。水前寺江津湖公園に注ぎ込む清らかな湧水を楽しまれたい方は、「水前寺成趣園」の出水神社を参拝されて公園散策をスタートされてはいかがでしょうか。
川沿いの道を少し入ると「芭蕉園」があります。身の丈の3~4倍の芭蕉の葉が頭の上から垂れ下がる様子は、さながらジャングルに迷い込んだ気分になります。またその名のごとく、湧水群が豊富に湧き出ており、ひんやりとした流れを体感するのもおすすめです。近くには夏目漱石などの詠んだ俳句の句碑も複数あるので、それらを探しながら涼の空間を楽しまれてはいかがでしょうか。
出水地区の遊歩道をのんびり下流に歩いてくると、ふいに開けてくる湖の景観。そこには、貸ボートをカップルでこぐ姿や、湖で釣りを楽しむ人や木陰のベンチでくつろぐ人々などがみられます。それぞれ思いのままに、水辺のほとりを楽しむことができます。恐らく、熊本市内外の多くの人たちがまず江津湖のイメージは、この風景ではないでしょうか。どうぞ、江津湖らしい空間を、湖畔から眺めたり、ボートに乗って水面から体感し満喫してみてください。
水前寺地区から眺めてきた川と比べると、あまりに雄大な湖の景観が広がるエリアです。下江津湖は、ボート部の学生さんたちの活動拠点にもなっており、このエリアには1000メートルのコースも設置されています。湖の景色と学生の漕ぐレガッタが水面を横切る姿、こちらも江津湖の景観の一つとなっています。またそのほとりには、熊本市動植物園も隣接しており、江津湖公園の歩道沿いには動植物園の南門が面しています。
水前寺江津湖公園の最下流部となり、広い芝生エリアや所々にある浅瀬の水辺での親水空間や動植物の観察デッキなど、都市公園として管理も行き届いているエリアです。芝生が広く見通しも利くので、安心して遊ばせる空間として、小さなお子様連れのご家族のピクニックとして特に人気のエリアです。また、朝早くからウォーキングやランニングを楽しまれている方も多く、熊本市郊外の中でも有数のレクリェーション空間として、幅広い世代から愛されている空間となっています。