こんにちは、水前寺江津湖公園です。
昨日アサギマダラに絡めて秋の七草のフジバカマの話をしましたが、その流れで…。
万葉集で秋の七草について詠まれた歌「萩の花、尾花、クズ花、ナデシコの花、…」がありますが、その中に出てくる尾花とはススキのことです。
なるほど、動物の尾にススキの穂が似ていることからその別名が付いたのだと想像できます。
そこで江津湖を見てみると、「尾花」に見える穂がちらほら目につきます。
「ススキがきれいだね」。この時期になるとよく耳にします。
しかし、実は江津湖近辺ではススキの数は非常に少ないです。
皆さんが目にしている尾花と思しき植物は、実はほとんどがオギかヨシなのです。
ヨシは少し茶色っぽいので、ススキとは違うかなと認識できます。
オギはススキに非常に似ていて、確かにススキと間違うのも納得できます。
ススキとオギの違いを見ながら江津湖を散策されるのも、いい勉強になるかもしれません。
ちなみにススキとオギの違いは、穂を構成する小穂の先にノギと呼ばれる刺状の毛があるかないかで区別できるそうです。
ススキにはあって、オギにはないということです。