こんにちは、水前寺江津湖公園です。
まぎれもなく秋が身近に感じるこの季節、あちこちで野草が花開いています。
歩きやすい広木地区・葦園沿いを、3時頃に散策してみました。
草むらから、かすかな甘い香りがします。見ると、ゴキヅルの花が。まだ見えませんでしたが、これは面白い種を付ける植物です。
さらに奥を向くと、マメコガネが食事中でした。覗き込んだ公園スタッフに警戒してピタッと動きを止めてしまいましたが、可愛い物です。この辺りは多くの昆虫の宝庫でもあります。
マコモやヨシの間を抜けて、江津湖からの風が吹いてきます。うーん、涼しい・・・
ヒガンバナ・ルートを進んで、野鳥観察小屋の中へ。葦園にセッカがいましたが、写真を撮り損ねました。残念。
木橋に伸びたタデ科サデクサの可憐な花、赤と白のツートンだけでなく、ピンク色の部分も見えます。が、「サデ」とは擦るという意味で、茎にトゲが付いていて、不用意に触ると痛い目にあいます。
道を進みます。
この草は良く伸び、昆虫が隠れている事があります。名もなき雑草かと思いきや、ヒナタイノコヅチ(日向猪子槌)という大変立派な名前があります。
さらに道を進みます。
スズメウリの花と実です。
この時期園内のあちこちにあるカラスウリよりも一回り小さい事による命名。夜に咲く優美なカラスウリの花とは異なりますが、こちらの花には素朴美を感じます。ウリも小さなスイカのようで、季節が進むと仄かな灰色に変わります。
本日、昼過ぎは曇り空でした。その時間・天候ならではの特徴も持つ植物もあります。
閉じたこの花はマメアサガオ。朝は咲いていたのですが、3時過ぎにはこの状態になります。
ちなみに、花が開いている写真はコチラです。
もう一つ。閉じたツユクサです。アサガオ同様の動きからの儚い命名ということ。
畳まれた花びらは、午前中よりも濃い青を見せてくれ、これもなかなか見ごたえがあります。
ツユクサの花が開いているものはコチラです。
そんなこんなで、その日の散策を午前と午後で変えてみることで、季節をより身近にとらえる事ができます。
以上、秋分の日の水前寺江津湖公園からでした。