こんにちは、水前寺江津湖公園です。
本日、公園管理棟前にあるバラの差し木を移植するなかで、バラの押えに使用したこのヒモは、
園内にある、冬枯れのカラムシが材料です。
上段真ん中は広木地区右岸のカラムシ、右端は出水地区芭蕉園のカラムシで、
そのほかあちらこちらで見かけられた方もいると思います。
一見するとただの雑草ですが、かつては繊維をとるために栽培されていた長い歴史を持つと言います。日本では、中世以来、東北地方のカラムシ織が有名だそうです。茎から剥がされ、紡がれた皮は、糸として織物等の素材にもなります。
確かに、そのカラムシの糸は実に頑丈で、力を込めて引っ張っても容易に切れません。
ちょっとした輪っかを作ったり、何かを結んだりするにはもってこいです。
茎から剥いですぐに使えるのも面白いもの。
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下の一品は、カラムシの糸を縒って作ったミニほうきです。
これで、キーボード内の埃をはらえます。
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下の写真は、幼虫がカラムシの葉を食べるアカタテハと、カラムシは英名でラミー(Ramie)と呼ばれるため、それにつくために名前を与えられたラミーカミキリです。どちらも夏から秋にかけて撮影したもの。花もその頃に咲くので来年、もしも思い出されましたら花も覗いてみてくださいませ。。。